姿勢の悪さはどこからくるのか

f:id:kurokatsu:20180416230900j:plain小学生の時の健康診断か何かで前屈をして、猫背の人は背中をタッチされるという診断で、見事にタッチされた記憶がある。


それが猫背という言葉を初めて知った時だと思う。でも具体的に猫背がどう悪いのか、なぜ猫背になるのか、わからないまま時間は過ぎていった。


授業中、教室の机に座ってる時は、4本足の前2つを浮かせて、後ろに傾けてチョット偉そうな感じで座ってた、中学生まで。自分が考えたオリジナルの座り方じゃないから、男性ならそう座っていた人も多いはず。


つまり授業中ですら正しい姿勢で座っていなかったわけだ。今思えばそういう積み重ねも猫背を悪化させた一つの原因だと思う。教室の椅子に座る時間は学生なら合計で物凄い時間になるのだから。


猫背の人はわかると思うが、背筋を真っ直ぐしようとすると背中に力が入り、ずっとキープなんて出来ない。懸垂のバーに長時間ぶら下がってるぐらいキツい。


自分はかなり猫背が酷かったのか、本屋で立ち読みしてるだけで背中が痛くなってた。30分とか読んでるわけじゃなくて、ほんの5分程度でも。


オフィスでパソコン業務をしていても真っ直ぐ綺麗な姿勢でキーボードを打っていられなかった。


数年後、日常生活を送っている時に、本屋で立ち読みしても全く平気だし、椅子にもちゃんと座っていられる事にふと気付いた。


理由は何だろう?と思ってたら、靴を変えた事を思い出した。それによって姿勢が良くなって背中などに余計な力が入らなくなったようだ。


体感して無い人は靴と猫背って関係なくない?と思うはずだが、これが凄い関係している。足裏のアーチが崩れたり、足の指がちゃんと地面についてなかったりすると、バランスが崩れて、そのバランスを上半身で補おうと、姿勢が悪くなるわけだ。


自分は大きめの靴を履いてきたし、紐もちゃんと締めなかった。そしてファッション目線以外で靴に対する知識なんて皆無だった。自分の正確な足のサイズさえ知らなかった。


また小学生の頃はほとんど病弱で運動しなかったのも最初の診断で、猫背と診断された原因の一つだと思う。筋肉が無ければ正しい姿勢を保てないわけだし。


大きめの靴を履いてると靴の中で足が動いてしまうので、変な筋肉の使い方をしてしまい、扁平足になったりと足の形状を変えていってしまう。それが足だけでなくカラダ全体に伝わっていくわけで。


今の自分は知識がついてるし、色んな専門書読んだり、詳しい人の話を聞いたりしてるので、街で他人が履いてる靴が大きめだなとかパッと見でわかってしまう。


ファッションで誤魔化されてるけど、よく見たら姿勢が悪い人は男女問わずいっぱいいる。


糖質制限とかそういうのは、物凄い勢いで広まってるのに、靴の健康問題は全くな感じだと思う。


猫背で困ってる人はまず自分の靴を見直してみて欲しい。自分の足のサイズがわからなければ、都内の人なら原宿か銀座のニューバランスで3Dスキャンすれば測れるし、土踏まずの高さまでわかる。そこでニューバランスの靴そのまま買っても良いと思う。


実際に歩く上で良いし、それを知れば今後に靴を買う時に比べられるから。最終的にはいくら言葉を聞いたり読んだりするよりも、体感するしかない。


一度体感したら戻れなくなるのは約束出来る。


—SHOEFITTER MAGAZINE—